2019年現在、特別支援学校の3年生(18歳)である広汎性発達障害(PDD)のRAYくんが描く素敵な絵画の動画です。

(当サイトでこの動画の紹介をしたのが4月末なので、現時点では支援学校を卒業してますね!(^^))

3歳でPDDと診断されたRAYくんは、3歳から絵を描き始めたようで、絵を描くときには並外れた集中力を発揮!

自分の気持ちを言葉で伝えるのは得意じゃない分、言葉にならない様々な気持ちを絵で表現してきたようです。

そんな彼が運命的な出会いをしたのが、國學院大學の人間開発学部の柴田教授でした。

柴田教授との介助付コミュニケーション(指筆談)です。

 

今は動物の絵をたくさん描いてるとのことで、その理由は動物は自分の中の悲しみを癒してくれるからだと。

犬の絵については、「犬は人を癒してくれる存在ですが、癒す度に犬は人の悲しみを自分の事のように感じて、いつも悲しい心になっています。そんな悲しい顔を描きました。」と。

ただ絵を見るだけでもありなのですが、その絵のストーリーを知ると、より深く感じるものがあります。

今回の動画で介助付コミュニケーション(指筆談)についてちょっと調べました。

リスクについてを語ってくれているブログも読ませてもらいました。(確かにそんな危険もあるかもなと思ったりも。)

ただ、今回は彼の絵の魅力を伝える動画なので、そのあたりは置いといて。

大切なことは、今、彼が輝いてる、笑顔で過ごせる環境であれば、ハッピーかなと。(^^)

RAYの世界(RAYくんのサイトです。)

 

広汎性発達障害(PDD)と自閉症スペクトラム障害(ASD)って何が違うの?って方は↓


広汎性発達障害(PDD)は、世界保健機関(WHO)作成のIDC-10(精神および行動の障害―臨床記述と診断ガイドライン第10版)で自閉症、非定型自閉症、レット症候群、その他の小児期崩壊性障害、知的障害(精神遅滞)と常同運動に関連した過動性障害、アスペルガー症候群、その他の広汎性発達障害、広汎性発達障害・詳細不明と分類されております。

もう一つ、アメリカ精神医学会が発行しているマニュアルDSM-5(精神疾患の診断・統計マニュアル第5版)では、広汎性発達障害の分類がなくなり、「自閉症スペクトラム障害/自閉スペクトラム症」(ASD)という診断名に統合されました。

広汎性発達障害と自閉症スペクトラム障害は細かい部分では違うところもありますが、「ほぼ同じ」と思ってよいかと。

精神疾患の診断基準としては国際的に広く用いられてるのがDSM-5でして、医療機関では現在は自閉症スペクトラム障害と診断名がつくことが多くなってるかと思いますが、厚生労働省は基本的にICD-10を診断基準としているため、各自治体などでの障害者の福祉面のサービスなどの記述では広汎性発達障害の名前が使われています。

統一するのは難しいですが、慣れてない人だと頭の中がごちゃごちゃしそうですよね。苦笑

 

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